アクリルや塩ビ板は熱を加えて曲げることができます。
それぞれの軟化温度の違いで、加工方法が多少変わります。

軟化温度

アクリル板を直線的に曲げるときは、棒ヒーター(管ヒーター)を使います。
棒ヒーターは、ガイシで絶縁したニクロム線を金属パイプに通したものが一般的です。
温度調節は、電圧変換器(スライダック)を使います。

アクリル板の曲げ位置にヒーターを接触させて加熱し、加熱部が軟化したところですばやく曲げ、冶具に押し当て熱をさまします。
熱がさめると、アクリル板はその状態で硬化します。

アクリル板を曲線的に曲げるには、広範囲を均一に加熱する必要があります。
通常は、全体を加熱炉に入れて軟化させた後、木型に押し当て成型します。

ピット文字などの、直線、曲線の複合した形に曲げるときは部分的に加熱します。
このような加工の専用ヒーターもありますが、工夫次第で手造りのヒーターも利用できます。

塩ビ板は軟化温度が低いので(100度以下)、温水で曲げることもできます。