ウィンドディスプレイに使う小さなお人形を作りました。
身長30センチ、いろんなポーズで大勢並べます、可愛いですね。
製作前のサンプル試作のときの話です。
発泡スチロールで形を作り表面処理、サンドペーパーで丁寧に磨いてパテも打ち滑らかな肌に仕上げたあと、いよいよ樹脂コーティング。
いつもの様に、促進剤と硬化剤を計量して樹脂に添加後撹拌、表面に均一に注意深く吹き付け塗装。
なかなかきれいに塗れました、この季節だと通常は30分ぐらいで硬化が始まるはずでした。
そろそろ固まり始めたかなと、ふと見ると何やら怪しい泡がプツプツと現れてきました。
何だこれは?イヤな予感。
泡がだんだん広がっていくと、そのうち人形が溶けはじめてきました、ア〜っ樹脂を間違えた!
普段使う発泡スチロール用の樹脂と一般用の溶剤系の樹脂を間違えたようです。
たまたま空き缶に移し替えてあった物を、スチロール用と勘違いして使ってしまいました。
そう言えば臭いが違うと思ってた、と言っても後の祭り、可愛い人形は既にゾンビと化していました、気持ち悪いー。
発泡スチロールは溶剤に溶けることは十分承知の上でしたが、材料の管理の悪さとちょっとした気の緩みがせっかく作った人形をゾンビにしてしまいました、可哀相です今後気を付けます。
その後侵食と、硬化が進んで最期はついにお地蔵さんになりました。
石像が風化したような何ともリアルな風合いでした。
今度お地蔵さんを作る時にこの技法はつかえるかも、売れるかな。
誰かお地蔵さんは要りませんかー。
ご家庭のリビングに一つお地蔵さんは如何ですかー。